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実話!輸入販売したもので事故を起こして1億8900万円の賠償命令!?

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海外から輸入して販売するなら知っておいてほしいリスクのお話です。

最初に言っておきますが、輸入ビジネスはリスクが高いからやるな!という話ではなく、こういうことが実際にあったからリスクアセスメントをしっかりしましょう!というお話です。それをよ~く肝に銘じた上で、本記事を読んで下さい。

リスクアセスメントとは?

潜在的なリスクを洗い出し、リスクを評価して低減したり回避したり対策していくこと。その手法。

これは実際にあった話なのですが、自転車のビアンキというメーカーのクロスバイクが走行中に破損して転倒、被害者は全身麻痺という重度の後遺症をおったというものです。

輸入者には1億8900万円の賠償命令が出たというお話です。怖いですよね、こんなのが個人のセラーにふりかかるとリアルアカウント閉鎖です。

でもこれは極端な例ですし、法人でなければきっともっと賠償命令は少ないでしょう。

輸入ビジネスで1番怖いのは事故リスク

わたしは趣味でロードバイクに乗っています。

だからこそわかるのですが…

これ…どちらかというと被害者側のほうに問題があるのでは?

…と思わせる内容です。

それでも輸入して販売した人に賠償命令がくだってしまうんです。

自転車に欠陥があるとのことだが訴えられたのは輸入販売者

この件で被害者は、自転車自体に欠陥があったと主張しています。問題となった自転車はビアンキというイタリアの自転車メーカーで、チェレステカラーがシンボルカラーの大人気ブランドです。

信頼できる自転車ブランドのビアンキが壊れた

ビアンキは自転車ブランドの中でも人気・信頼性ともに高評価のトップブランドです。上位5本の指には入るでしょう。

大人気アニメ「弱虫ペダル」では、常勝チームの箱根学園、アシストのポジションにいた『荒北』さんが乗っていた自転車がビアンキです。荒北さんのファンはかなり多いようで、ビアンキの人気もかなり上がったはず。

輸入元はサイクルヨーロッパジャパンという会社で、この事件で訴えられた会社です。そう、自転車に欠陥があると主張しているのに、メーカーではなく輸入元が訴えられているんですよ。

製造物責任法では製造者が責任を取らなければならないのですが、輸入販売したもので事故が発生した場合、輸入元が責任を取らなければなりません

自分が販売したものが事故を起こすというリスクはなかなか想定できないと思いますが、輸入ビジネスセラーにとっては身近な問題であると常に意識しておいたほうが良いです。

自転車の管理方法に問題がある

実はこの件、被害者のほうにもかなり問題があるとわたしは考えております。「わたしは」というより、自転車乗り全員が思うことかもしれません。

被害者は自転車を室外保管していたと語っています。自転車乗りにとって、スポーツ自転車を室外保管するなんていうことは94%ありえないことです。

マンション住まいの人ですら自転車を分解して自宅で保管します。それができなきゃやるな、というのがスポーツ自転車。

わたしも1台目のロードバイクを購入したときに、まずショップの店員さんに言われたことは、自転車を室内保管することはできますか?と聞かれました。

たかが自転車なのになんで室内保管?と思ったのですが、スポーツ系の自転車は速さや軽さといった性能を重視しているため、かなり華奢にできています。

自転車のサビには特に注意していまして、雨に濡れたらすぐに拭き上げるようにしています。ていうかそもそも雨に濡らさないです。

そんな神経質に扱わなければいけない自転車を、まさか室外保管していただなんてありえないことなんです。

自転車の欠陥なのか?

雨の中自転車で走ることはない

基本的に自転車は室内保管が大前提なわけですが、室外保管して自転車のサスペンション部分が破損したのは欠陥であるというのが争点でした。

自転車内部に雨水がたまってしまい耐久性が落ちて走行中に破断、転倒したとか。雨水が抜けていく仕組みがないのが欠陥との主張です。

購入してからずいぶん時間も経過していたようですし、起こるべくして起きた事故のような…。

わたしは3~5年に1度は自転車を買い替えるようにしています。何十万というお金を突っ込んで!

最低限、自分の身は自分で守るべきであり、事故を防止するためにも自転車の知識はしっかり身につけるようにしています。

100%自転車の欠陥である、とはわたしは思ってはいません。輸入販売者からすると自分自身で作ってもない自転車に対して欠陥があるとかないとか言われて、お金請求されるって辛い立場ですよね。

被害者に否があろうとも賠償命令が下る?

弱者救済というやつでしょうか。裁判所は輸入販売者は被害者に対して1億8900万円の賠償命令を下しました。自分が販売者だったら、と考えるとちょっと怖いです。

輸入ビジネスだと扱う商品の種類が多くなりがちですので、商品知識が不足してしまうことも多々あります。事故が起これば、場合によっては責任を取らなければなりません。

これが、輸入ビジネスにとっての最大の弱点と言えるのではないでしょうか?PL保険でお金の面はなんとか解決できるかもしれませんが、少なくとも裁判所を通してやり取りしたり、かなり時間が拘束されるのは間違いないでしょう。

大事故であればテレビのニュースで報道されることもあるでしょう。サラリーマンの副業で大事故が起こるとリアルアカウント閉鎖は免れられません。本業も紐付けられてリアルアカウント閉鎖でしょうか。

くれぐれも、事故を起こしそうな商品は扱わないよう注意しましょう

ちなみに、

そんな大金払えるわけない、自己破産だ!

と思う方もいるかもしれませんので書いておきますが、自己破産しても賠償命令からは逃れられません。(破産法より)

輸入ビジネスは想定外を想定しなければならない

想定外を想定する

どれだけ注意して仕入、販売を行っていても、お客さんは信じられないような想定外の使い方をすることが多々あります。リスクを回避したつもりでも、完全には除去しきれません。

わたしも過去に、

『お前から買った商品が爆発したぞ!』

というクレームを受けたことがあります。

たとえば、一見安全そうなやわらかいモフモフなぬいぐるみだって、中に縫い針が混入している可能性がゼロではありません。

お父さんお母さんからプレゼントしてもらった、かわいいぬいぐるみを女の子がむぎゅ~っとしたら、実はぬいぐるみの中に針が混入していて目に刺さってしまった、そんなことも起こり得るかもしれません。

輸入ビジネスをやるなら、想定外を想定しなければなりませんし、相応の覚悟は必要です。

考えればキリがないのですが、下記の記事にも書いている通り、わたしは『その商品は人や家財を傷つける可能性があるか?』という思想のもと、仕入れを行っています。

公道を猛スピードで走る自転車で言えば、全体重を乗せるペダルやサドルは輸入・販売できても扱わないほうが良いと思っています。走行中に壊れたらバランス崩して転倒し、重大事故につながる可能性アリです。

でも自転車のライトとかは電池の種類によりますが、輸入・販売しても事故は起きにくいでしょう。

常々書いていますが、そういったリスクを好んで取っていくという戦略もあります。リスクを取るのがキライな人が多そうなジャンルはライバルが少なく儲かりやすいですからね。

 まとめ

まとめると下記の通りです。

  • 輸入販売したもので事故が起これば輸入者が責任を取らなければいけない
  • それは製品に欠陥があったとしても。
  • 事故が発生しそうなものは極力避ける
  • 想定外を想定して仕入、販売を行う

サラリーマンの副業であれば本業が最優先です。輸入ビジネスをやっていると、10万~20万くらいは副業でも稼ぐことができるため、本業のありがたみが薄れがちです。

あなたは本業で年収いくらもらっていますか?400万~500万はもらっているのではないでしょうか?

目先の10万~20万ほしさにリアルアカウント閉鎖のリスクを冒すことのないよう、細心の注意を払って輸入ビジネスをやっていってください。

輸入ビジネスで情報発信している人は良いことばかり並べてお金を稼ごうとしています。なので、たまにはこういったデメリットにも知っておくべきだとわたしは思うのです。

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