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輸入ビジネスで1番大切なリサーチにおける原価と利益の計算方法

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前回の記事では輸入ビジネスの流れについて書かせていただきました。

価格差があってよく売れている商品をアメリカAmazonで仕入れて、MyUSという転送会社を使って自宅へ届ける。そして日本Amazonに仕入れた商品を納品する。

上記の流れで良いのですが、本当に利益が出るのか?しっかりと計算しなければなりません。今回はどういった計算をしなければならないのか、書かせていただきます。

輸入ビジネスで1番大切で複雑なお金の計算

輸入ビジネスを実践するのにかかるお金は下記の通りです。

  • 商品価格
  • 転送料
  • 関税・消費税
  • 国内送料
  • 販売手数料
  • その他(梱包材、ラベルなど)

それぞれ詳しく説明していきます。

商品価格

まず最初に説明するのは商品価格です。下の写真をご確認ください。

16.32ドルという商品価格です。為替は常に変動していますが、ここでは1ドル110円と仮定します。

16.32ドル × 110円 = 商品価格1,795.2円となります。端数が出てしまいましたが、端数は一番最後に切り上げ、切り捨てしますのでここではこのままとします。

転送料

アメリカAmazonで購入した商品はMyUSという転送会社に送り届けられ、その後自宅に転送します。MyUSから自宅に転送する際に、転送料というものが発生します。

転送料はいったいいくらで計算すれば良いのか?気になるところですよね。

輸入ビジネスの業界では多くの人が「転送料は1gいくら」で計算している人が多く、相場はだいたい「転送料は1gあたり1円」のようです。

この計算式、値は輸入ビジネスのコンサルティグを行っている方から教わる計算式、値です。実際にわたしもコンサルティングを受けていて、そのように教わりました。

むしろ仕入れた量が増えるとボリュームディスカウントが効いてもっとコストは下がり、1gあたり0.8円とおっしゃる方もいます。

しかし、実は転送料計算には落とし穴がありまして、ほとんどの方が仕入れ時には重量情報はAmazonの商品ページから取得します。Amazonが表示している重量と、MyUSが表示する重量には差があり、Amazonが表示している重量のほうが軽いのです。

よって、転送料は1gあたり1円にはならず、わたしの経験では「転送料は1gあたり1.2円」がリアルな値になっています。予想した転送料の差は2%で、小さな差と思われるかもしれませんが何十万、何百万と仕入れるとなるとこの差がとても大きく、「実は赤字でした」なんてこともありえますので間違えないよう要注意です。

amazon商品ページ重量情報説明

Amazonの商品ページに重量の情報が記載されています。今回説明に使っている商品の重量は458gですので、重量458g × 1.2円 = 転送料549.6円となります。

関税・消費税

仕入れた商品がアメリカから日本に届けられる過程で、税関という場所を通ることになります。この税関を通る時に購入した商品に対して税金がかかります。これが関税と呼ばれるものです。

ちなみにわたしはいつも関税と消費税を一緒にして計算しています。

MyUSから自宅に荷物が届けられる際、着払いで荷物が届きます。このときに支払うお金が関税・消費税です。

ではこの関税・消費税、いったいいくらかかるのでしょうか?

これも正確な答えはなく、実績や経験から計算式、値を出していくしかないのですが、わたしの実績・経験上では関税・消費税は商品価格の8%となっています。

8%では低すぎる!と思う方もいるかもしれませんが、これは扱う商品によって左右されるのでそう思われるのでしょう。おもちゃとか、輸入するのに当たり障りのないような商品だと8%といったところです。

つまり、( 商品価格1,795.2円 × 8 ) ÷ 100 = 関税・消費税143.616円になります。

国内送料・梱包材費用

自宅に届いた商品をAmazonに納品します。Amazonは日本のいろんなところに倉庫を持っていて、その倉庫に商品を送り届ける、納品します。

Amazonは複数の倉庫を持っているため、納品先が複数の場合はダンボールも複数用意しなければなりません。また、袋に詰めて納品しなければならない商品もあります。袋は1つ数円程度ですが、小さいからといって無視しないほうが良いでしょう。納品する際には商品ひとつひとつにラベルを貼る必要があります。

ちなみに、わたしはMyUSから届いたダンボールを再利用しています。ただし、Amazonに納品する際にはダンボールのサイズに関する規定がありますので、本当は従ったほうが良いです。

しかし、わたしは今までMyUSから届けられたダンボールを再利用していて一度も問題になったことはありません。実践する際には自己責任でお願いします。

国内送料は納品先が一番最後に確定するため、非常に計算しづらいです。なぜなら重量で送料が確定しないからです。

わたしが今までに経験したかぎりでは、国内送料・梱包材費用は1gあたり0.2円で計算しています。

例にあげている商品であれば、商品重量458g × 0.2円 = 国内送料・梱包材費用91.6円となります。

運が悪いというか計画的に仕入れないと、1商品だけ別の納品場所となり、せっかく仕入れた商品が納品した瞬間に赤字となることがあります。

販売手数料

最後に、Amazonに商品を納品して、それが受領されるとめでたく出品となります。

商品を出品して、お客さんが購入することで出品者にお金が入ります。このとき、Amazonから入金されるお金は販売した価格がそのまま入ってくるのではなく、販売手数料を差し引いた金額になります。

たとえば、今回例に使用している商品の販売価格は5,000円です。Amazonの販売手数料は8%~15%と言われていますが、もう少し正確に計算するにはFBAシミュレータの使用が必須です。必ずFBAシミュレータで計算してから仕入れ判断をしてください。

FBAシミュレータを使った結果は下の画像のとおりです。

FBAシミュレータを使って計算したAmazon販売手数料

5,000円で販売して、予想入金額は4,122円となります。よって、販売手数料は販売価格5,000円 - 予想入金額4,122円 = 販売手数料878円となります。

ここをざっくり8%~15%とかで計算すると痛い目に合いますので、Amazonの販売手数料は必ずFBAシミュレータを使って計算してください。(大事なことなので2回言いました)

まとめ

以上のことをまとめて計算しますと、下記になります。

商品購入コスト + 転送料 + 関税・消費税 + 国内送料・梱包材費用 + 販売手数料 = 仕入額

上記の計算式に、値をあてはめると下記の通りです。

1,795.2円 + 549.6円 + 143.616円 + 91.6円 + 878円 = 3458.016円

つまり仕入額は3458.016円です。予想入金額4,122円 - 原価3458.016 = 利益663.984円

原価が購入した商品の価格で、それ以外はすべて経費になります。

端数を切り上げるか切り捨てるかはひとそれぞれですが、厳しめ計算しておいたほうがリスクを低減できると思いますので、わたしは利益の端数は切り捨てて、利益は663円と考えます。

こういった計算はすべてエクセルに任せておくべきで、毎回電卓を叩く必要はなく一瞬で計算できます。1つあたりの利益は少ないですが、たとえばこういった商品を100個仕入れて販売できれば66,300円の利益です。

この原価・利益の計算を間違えると、最悪の場合ずっと赤字だったのに気づかなかった、ということになりかねません。おそらく輸入ビジネスをやっている方の中には赤字であることに気づいていない人がいっぱいいると思います。

原価計算は甘く見ないで、1円たりとも間違えないぞ!というつもりで何度も計算、確認してください。

当ブログではこれらの計算が簡単にできるエクセルファイルを公開しています。

Amazonからデータを手動で取得するのは時間がかかります。リサーチツールも公開していますので、よければ使ってみてください。

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