先日、プライスターを導入すべき理由という記事を書きました。
プライスターには自動価格改定機能以外に、売上管理や商品登録・納品するための機能があります。
それらを効率的にするのが、プライスターの商品一括登録機能です。
この機能を使うことで赤字ストッパーも簡単に設定することができるのですが、ざんねんながら刈り取り攻撃を受けている人が多くいるようで、うまく使いこなせていないのだと思われます。
そこで、今回はプライスター商品一括登録機能を使って効率よく売上管理・納品作業をする方法をご紹介します。
プライスターを使った商品一括登録する方法
テンプレートをダウンロードする
まず最初にプライスターの管理画面を開きます。開きましたら画面上部にある『出品する』にマウスポインタをあて、『CSVファイルで出品する』を選択します。
下記の画面に表示が切り替わりますので、『テンプレートファイルのダウンロード』をクリックします。
テンプレートには下記のようにSKUやASINなど、必要事項を入力します。
上記をすべて手動で入力するのは大変ですし、SKUやASINはともかく、akajiやtakaneはいちいち計算していられない、priceTraceとかinternationalがなんなのか、混乱させられます。
とても手動で設定できるとは思えないのはわたしだけでしょうか?
当ブログよりプライスターを導入していただいた方には効率的にテンプレートが作成できるエクセルファイル『pricetor_table』を特典として付けています。
複雑な設定はpricetor_tableに丸投げして良いでしょう。
AsinStocker・research_tableから仕入れ結果を取得・入力する
当ブログで公開しているAsinStocker、research_tableを使ってリサーチ・仕入れをすると、research_tableに仕入結果というシートに情報がまとめられます。
仕入結果シートのA2セルにカーソルをあて、『Ctrl + Shift + End』で表全体を選択し、『Ctrl + C』でコピーします。
pricetor_tableを開き、仕入結果シートを開きます。A2セルにカーソルをあて、右クリックメニューから『値』を選択して貼り付けます。
中古出品する場合には、在庫シートを開き、状態の項目を変更してください。
ちなみに、プライスターの自動価格改定モードはデフォルトでFBA状態合わせにしています。FBAセラーであれば基本的にFBA状態合わせにしておけば良いでしょう。
pricetor_tableの設定を行う
仕入結果を記入したら、pricetor_tableの設定を行います。ここを設定することで、商品を仕入れるために使ったお金や赤字、高値ストッパーが自動で計算されます。
また、仕入れ金額をしっかり設定することで、売上管理も自動できてしまいます。プライスターってありがたいですよね!
でも設定項目が多すぎるので漏れなく設定するのが大変です。なので、当ブログのツール類を使って効率上げてもらえればよいかと思います。
pricetor_tableの設定シートを開き、下記項目を設定します。
- 納品日付 … 納品する日付(作業する日付、『Ctrl + ;』で入力)
- 為替レート[$/円] … 1ドルあたりの日本円
- 転送料[円] … MyUSから請求された実際にかかった転送料
- 国内送料[円] … 荷物を倉庫に送るための送料(予想の値を入れる)
- 関税・消費税[円] … 実際にかかった関税・消費税
- 総重量[lbs] … MyUSでカウントされた重量
仕入IDが10まで作成していますが、項目が不足する場合はエクセルのオートフィル機能を使ってください。
その他の設定として、赤字ストッパー、高値ストッパーの設定があります。販売価格から何%までを赤字ストップするか、高値ストップするか設定します。(internationalはFBAセラーであれば11のままで良いです。11は国内発送を意味します。)
商品の説明文を入力します。pricetor_tableにはあらかじめ、わたしが考えた・実際に使ってきた文章を入力しています。必要に応じて変更してください。(商品説明文に問題がなければ変更なしで良いです)
pricetor_tableから商品一括登録テンプレートを作成する
これらを入力すると、下記のようにプライスター商品登録シートにテンプレートのフォーマットに合わせた結果が出来上がります。
プライスター商品登録シートを開き、仕入IDでフィルタし、A2セルにカーソルをあて、『Ctrl + Shift + End』で表を選択、『Ctrl + C』でコピーします。
結果をコピーしたら、さきほどプライスターからダウンロードしたテンプレートに貼り付けます。A2セルにカーソルをあて、右クリックメニューより『値』を選択して貼り付けます。
次に、O列を選択し、deleteキーで削除してください。(O列には仕入IDが入りますが、商品登録には不要なものです)
あとは出来上がったCSVファイルをプライスターにアップロードするだけです。プライスター管理画面より『出品する』にマウスポインタをあて、『CSVファイルで出品する』を選択してください。
作成したテンプレート、CSVファイルをアップロードする
下記画面が表示されましたら、FBAでアップロードを選択します。
確認画面が表示されますので、問題がなければOKをクリックします。
これでプライスターの一括商品登録は完了です。Successと表示されれば成功です。反映されるまでに20~30分かかります。(ホントにかかります)
20~30分経過後に、納品プランファイルの作成をしましょう。その間にコーヒーでも一杯飲んでおいてください。
ちなみに、アップロードに失敗すると下記の画面が表示されます。Warningと表示された場合はCSVファイルを見直します。
画面の下の方にエラー内容が表示されています。一応、pricetor_tableはSKUの重複がないようには作っていますが、問題のあった行を見直してください。
まとめ
プライスターの商品一括登録の説明は以上です。
手順が多いように見えますが、おそらくこれが最短で商品登録を終える手順だと思っています。Amazonのセラーセントラルからも似たようなことができますが、売上管理も一緒にできるプライスターを使うべきでしょう。
ちなみに、わたしは商品一括登録ができることを知らず、商品検索→出品→必要事項入力という手順でやっていました。あまりにもわずらわしくて自動化プログラムまで作って。商品一括登録を知り全く無駄な行為であると気づきました。
人が迷ってしまうような項目は済ませておき、入力が必要な項目は最小限にしました。
プライスターの商品一括登録機能は便利なのですが、『新品での出品は11を指定して…』とか、よくわからない設定を強いられます。コンディションとプログラムが扱う値を紐付ける作業を人にやらせるとは。
新品なら新品と入力させてくれればいいのに、と思ってしまうのですが、そこはプライスターなりの大人の事情があるのでしょう。