輸入ビジネスにおける商品適正価格は神の見えざる手で決められる

リサーチ

価格差だけじゃダメ!輸入ビジネスでリサーチする時は適正価格を見抜け!

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輸入ビジネスで儲かる商品の条件は下記のものです。

  • 価格差がある
  • よく売れている
  • ライバルが少ない

リサーチをしていると上記の条件を満たすものは一応それなりの数見つかるはずです。しかし、ここで注意したいのが価格差です。

価格差が利益を出せるだけの差があればOK!というわけではないんですよね。わたしが初心者だったころは価格差があるだけで仕入れて失敗したことが何度もあります。

価格差があるだけではダメで、その商品の適正価格を見抜く必要があります。

商品の本当の価格を見抜く

神の見えざる手

商品の適正価格を見抜かないと、出品時は販売価格が高かったのに、売れるころには涙が出てくるほど価格が下がってしまうことがあるので注意しましょう。

今回は下記の商品を例にして説明します。

この記事を書いている時点では日本AmazonとアメリカAmazonの販売価格下記のようになっていました。

  • 日本Amazon販売価格…37,293円
  • アメリカAmazon販売価格…22.79ドル

格差が大きいのですが、

これは儲かる!

と思って飛びつくと高い確率で失敗します。マーケットの世界でよく言われることですが、モノの価値は誰かが決めるものではなく、神様が決めています。

『神の見えざる手』と呼ばれていて、自然と適正な価格に落ち着く、価格の自動調整機能が見えないけど存在するんです。その適正価格をしっかり見抜かないと効率よく稼ぐことはむずかしいでしょう。

『今』、価格差がある商品ではダメ

商品の適正価格を見抜く上で大切なことは、リサーチした結果で価格差があるから儲かりそうだと短絡的に判断してはいけないということです。しっかり12ヶ月分の価格をモノレートのグラフで確認しましょう。

モノレートのグラフは下記のようになっていました。

今だけ価格差が大きい商品のモノレートグラフ

このグラフを見て、

う~ん、結構売れてるしいけそうだな!

と考えてしまったあなたはちょっとマズイ思考なので記事をしっかり読んで考えを改めましょう。

一番売れている時期の価格を確認する

ライバルも多くないし、モノレートのグラフもギザギザになっていてそこそこ売れていそうです。価格差もあるし売れているしライバルも少ない、客観的な条件だけ見れば儲かりそうな商品ではあります。

しかし、かならずしも今見えている価格で売れるとは限りませんグラフをよく見てみると、商品が売れている時期は販売価格が2,000円のときです。

モノレートで見るよく売れる時期と価格

逆に高値の時に売れているのかというと…

モノレートで見る売れない時期と価格

価格が37,000円台の時にはグラフが折れていませんので、全く売れていないことになります。その後、ふたたび2,000円付近まで値下がりして、ふたたび売れ始めたことがわかります。

モノレートからわかる再び売れ始めるタイミング

現在の販売価格は37,000円台ですが、販売価格が2,000~4,000円のときにしかほとんど売れていません。よって、この商品の適正な販売価格は2,000~4,000円が妥当ということです。

そうなると、22.79ドルで仕入をすると高い確率で赤字になります。

変動する幅が2,000~4,000円と幅が広いのですが、仕入れる時には最悪2,000円まで価格が下がる、ということを肝に銘じておきましょう。最悪を想定して、最低価格にまで価格が崩壊したとしても、その赤字リスクがあなたにとって許容できるのであれば買いです。

アメリカAmazonの価格が底値であることを確認する

アメリカAmazonの価格と日本Amazonの価格は直接影響していませんが、関連はしています。

アメリカAmazonの価格が下がれば、日本Amazonでは儲かる商品に化けるため輸入ビジネスセラーが仕入対象にします。そして日本Amazonにたくさんのセラーが増え、飽和し、価格が崩壊していきます。

輸入ビジネスは常にこのサイクルです。この価格崩壊は避けようがないのですが、それでも価格崩壊が起こることを想定してリサーチ、仕入れをしたほうが効率よく稼げます。

たとえば、単純に現在のアメリカAmazonと日本Amazonで価格差があって仕入れを行ったとします。

しかし、その後にアメリカAmazonが値下げを行ったとしたら、追従する他のセラーはもっと安く仕入れを行っているため価格を下げて差別化してくるでしょう。

アメリカAmazonにて高値のときに買ってしまうと、価格競争についていけないんです。

価格差があるだけではなくて、アメリカAmazonの販売価格が底値付近にまで下がっているお買い得な商品でなければ、わたしは仕入れを行わないようにしています。

アメリカAmazonの商品価格を調べるにはKeepaというGoogle Chromeプラグインがおすすめです。

商品そのものの原価を考える

仕入れる商品の原価を考えて適正価格を予想する

ここまで上述した内容の条件をクリアして、ようやく仕入れができそうだと思うのはまだ早いです。

わたしは最後にその商品の原価を考えます。商品の原価なんてものは正確に知ることは不可能ですが、予想はすることができます。

たとえば犬や猫といった「ぬいぐるみ」、動物系のぬいぐるみだとフォークマニスというメーカーが有名どころです。ぬいぐるみは基本的には布と綿だけで出来ていますので、商品の原価としてはかなり安いはずです。

そんなぬいぐるみが、たとえば今まで5,000円でよく売れていたとしましょう。これならいける!と思っても、実用的なものでもないので商品の本当の価格としてはもっと低いはずです。

よって、この商品には5,000円の価値はない、と判断して仕入れ対象から除外することもあります。

実際に、わたしはなんどもこのぬいぐるみで赤字を経験してきました。たとえ今までの実績が良かったとしても、大きく価格崩壊する可能性を秘めているのです。

価格は自動的に決まる、神の見えざる手によって…。

まとめ

まとめますと下記のとおりです。

  • 価格差があってよく売れているだけで仕入れてはいけない
  • 商品の本当の価値、適正価格を見抜く
  • 基本的に適正価格でなければ売れない

よく輸入ビジネスは簡単に儲けることができる、なんていう人がいますが、そこまで単純な話ではないです。マーケットに関する知識も少しはあったほうが良いかもしれませんね。

もし、あなたが価格崩壊に巻き込まれてばかりでウンザリしているのであれば、今回お話した内容を考慮してリサーチ・仕入れをしてみてください。

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