リサーチツールの不要な項目はゴミ箱行き

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リサーチツールでたくさんの項目を取得する必要がない4つの理由

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輸入ビジネスでリサーチ作業の時間を削減するためにリサーチツールを導入したいと思っている人はたくさんいるかと思います。

でもいったい何を選べばいいんだろう?なんか機能がいっぱいあるけどどれが必要なのだろうか。

当ブログで公開しているリサーチツール『AsinStocker』は、はっきり言って既存のリサーチツールと比べれば出力している項目は非常に少ないでしょう。

ですが、これは別にわたしにスキルが無くてたくさんの項目が表示できないわけではありません。あえて少なくしているのです。

輸入ビジネスのリサーチツールで多くの項目を知る必要がない理由

1.出力項目が増えると処理速度が遅くなる

輸入ビジネス向けのリサーチツールを選ぶ上で、おそらく参考にしているのが出力項目数ではないかと思います。そりゃあできるだけたくさん結果を出してくれたほうがお得な感じしますよね。

ですが、そのたくさんの結果ははたして必要なものでしょうか?

AmazonのAPIを使って出力できる項目というのには限りがあります。たとえば下記のものはAmazon APIを使って取得することは不可能です。

  1. セラーID
  2. セラーIDをもとにセラーが扱うすべてのASINの取得
  3. Amazon本体の有無
  4. ランキング変動

挙げればまだまだキリがないのですが、おそらくこれらの項目が知りたいと思っている人は多いでしょう。

これが取得できなければ意味はない、と思うかもしれませんが、これらの項目を取得しようとするとものすごく処理速度は遅くなります。

AsinStockerは1時間に18,000件程度の商品情報をダウンロードできますが、上記の項目を取得しようとすると1ASINにつき10秒近くはかかります。

18,000ASIN分を取得しようとすると18,000 × 10秒 = 180,000秒 = 50時間かかります。

さて、スピードが命の輸入ビジネスでリサーチに50時間もかけて良いのでしょうか?もちろん答えはNOです。

18,000件の商品情報を1時間でダウンロードし、価格差のある商品だけをピックアップしてサクッとライバル数チェックやモノレートで売れ行きチェックをしたほうが圧倒的に早いのです。

たしかに手作業が増えてはしまいますが、わたしは作業の楽さを捨ててスピードを取る、それが『AsinStocker』の設計思想なのです。

2.Amazon本体の有無は目視のほうが早い

リサーチツールでAmazon本体の有無を取得してほしいと思う人は多いでしょう。上述しましたが、これはAmazon APIでは取得することができません。

実現するにはウェブスクレイピングという技を使うことになりますが、これをやると非常に処理時間がかかります。いや、処理時間をかけなければいけない、と言ったほうが正しいですね。

ウェブスクレイピングはお行儀が悪いツールですと最悪の場合は逮捕されます。

Libra Hack事件というのをご存知でしょうか?これはとある図書館のシステムに対してウェブスクレイピングを行った結果、逮捕されてしまったという事件です。

ウェブスクレイピングはお行儀が悪いとサーバに対して多大な負荷を与えます。その結果、サーバをダウンさせてしまったり他の人がアクセスできなかったり、妨害行為となり逮捕となるわけです。

それを回避するには待ち時間を多めにしてウェブスクレイピングをしなければなりません。1商品につき10秒ぐらいは待つ必要があり、一気に処理速度が落ちてしまうのです。

わたしはスピードを重視していますので、Amazon本体の有無は目視で確認するようにしています。なので『AsinStocker』でも項目を取得しないようにしています。

ちなみに、webスクレイピング事態は違法行為ではありません。全くもって合法。サーバに負荷をかけて営業を妨害することが違法行為であり、逆に言えばサーバに負荷をかけるようなことをするならばwebスクレイピングでなくても逮捕されてしまうということです。

最近は『ビッグデータ』という言葉が飛び交っており、webスクレイピングはもはや必須の時代になってきました。つまり、節度を持ってwebスクレイピングしましょうってことです。

3.FBAセラーの出品者数なんか知っても無意味

商品を仕入れるかどうかの判断にライバル数をチェックするかと思います。そのため、FBAセラー数を知りたいといった要望があるでしょう。

というか、実際にわたしあてにそういった質問がありました。

Amazon APIを使えばFBAセラー数を知ることは可能です。ただし、Amazon APIも取得する項目によって制限があり、FBAセラー数は制限がかなりキツイので一気に処理速度が落ちてしまいます。

FBAセラー数を取得しようとすると1時間で200件しか取得することができません。(本来はこういう使い方をしないのですがむずかしい話なので説明は省略します)

しかも、FBAセラー数を知ったところでみんながカートボックス価格に合わせたライバルなのかどうかは知ることができません。つまり、FBAセラー数を知ったところでほとんど無意味なのです。

本当に知りたいことは、カートボックス価格帯にいるFBAセラー、といったところでしょう。これもAmazon APIでは知ることができません。

これも肉眼でチェックしたほうが早いというのがわたしの結論であり、『AsinStocker』では取得しないようにしている項目です。

一応、当ブログでは上記の問題を出来る限り排除しつつFBAセラー数を含む、ライバルの数を知るためのツールを作成しました。

4.セラーが扱うASINすべてを抜き出しても扱えない商品が多い

輸入ビジネスのリサーチツールでかなり人気があるのがセラーIDをもとに、セラーが扱うASINを根こそぎ抜き出すツールでしょう。

多くの人が使っているし人気だから、これを使えば稼げる!と思っている人も多いでしょう。

しかし、これはわたしの目線から言えば効率が良いとは思えません。なぜなら、セラーが扱っている商品すべてが並行輸入品ではないためです。

セラーリサーチ対策として国内品を扱ったりしている人もいます。いわゆる迷彩というやつですね。

他にはセラー自身気づいていないかもしれませんが、違法販売している商品もたくさん拾ってしまいます。

つまり、セラーの扱っている商品をごっそりぶっこ抜いても扱えない商品が多く、そういったものをフィルタするほうが時間がかかってしまうということです。

なので『AsinStocker』はセラー単位でまとめてASINを抜き出すのではなく、商品単位でASINを抜き出すようにしているようにしているのです。

ブログ読者様のご要望にお応えし、『getSellerAsin』なるセラーIDからASINをぶっこ抜くツールを作成しています。好評ではありますが、自分としてはまだ納得するレベルではなく、改善を検討中です。

でもランキング変動はほしい…

Amazonのランキング変動は商品の売れ行きを知るには必要な項目です。しかし、これはAmazon APIではどうやっても取得することができない項目です。

ランキング変動数 = 商品が売れた個数みたいなもので、ランキング変動を知ることは物販を制すとも言えます。しかし、モノレートは動作が遅くて不安定。しかも使いすぎるとアクセスブロックされるという代物。

これを取得できるようにするには、モノレート相当のシステムを作る必要があります。

ぶっちゃけ、そんなにむずかしくはないです。モノレートのようなキレイなwebページを除けば。単純にAmazon APIを使ってランキングを取得し、それを保存しておけば良いだけですので。

技術的にはむずかしくないけど、金銭的にむずかしいのです。膨大な量のASINからランキング情報を取得するにはかなり時間がかかります。

時間を解決するためには複数の大口出品者アカウントがほしいところです。まぁ数万件程度なら1つのアカウントでも良いでしょうけど。

あとはデータを蓄積するのに時間がかかるということです。ランキング変動から売れ行きをチェックするには、最低でも3ヶ月はかけたいところです。

そして最後の問題がレンタルサーバです。莫大なデータ量になりますのでビジネスクラスのサーバが必要になるでしょう。自分のパソコンでモノレート相当のものを構築しても良いのですが、24時間休まず動かしっぱなしというのはちょっと抵抗ありますよね。

一度わたしも自分のパソコンにモノレート相当のシステムを作り込んだことがあるのですが、24時間稼働がネックとなって停止しちゃいました…。

機会があればそういうツール・システムも公開していきたいですね。

ちなみに、AsinStockerにはランキングは取得できるようにしています。

まとめ

まとめると下記です。

  • ツールの良し悪しは取得できる項目数ではない
  • リサーチはスピード命!楽を捨ててスピード重視!
  • みんながいいね!と思っているリサーチツール、実はさほど良くない。釣られないように!
  • 楽をするツールではなく、本当に稼げるツールを使う

システムエンジニアという職業の人は85%以上が効率中毒者です。効率の悪いことを異常に嫌います。もちろんわたしもです。

それゆえに、効率の悪いツールというのはひと目で見ればわかります。既存のツールは効率の悪いもの、たくさんあります。

ただ、既存のツールは効率の良いツールを販売しているわけではないのです。売れるツールを販売しているだけなんです。

売れるツール、すなわち機能がいっぱい詰まったツールというわけですね。機能が豊富なツールよりスピード重視のツールを選ぶことをおすすめします。

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