アメリカ人の思考は本当によくわかりませんが、お客様の大切な商品の箱をぶっ潰してくれたり、カッターで破断させたりしてから自宅へ転送してくれます。
大切なお客様に対して商品だけではなく、怒りや憎しみといった感情も一緒に送り届けてくれます。
こんなお客様へのすてきなサービスは日本にはまだありませんよね。世界の最先端をいくこのサービスはまだまだ日本には導入されないでしょう。
しかし、輸入ビジネスセラーとしてはベコベコに潰れた箱をそのまま日本人のお客さんに販売してしまうのは非常にまずいです。ざんねんながら中古販売となってしまいます。
中古販売にはしたくない!という気持ちがある人は多いはずです。今回は箱が潰れていた時のわたしなりの対応について書かせていただきます。
MyUSから届いた商品の箱がつぶれていたときの対応
箱のヘコみを補修する
箱がヘコんだ商品が届いた時、まずは箱を補修できるか試してみましょう。プラスチックのケースだと、ちょっとしたヘコみなら元に戻ることが多いです。少しだけ跡が残ってしまいますけどね。
紙のパッケージであれば、折り目がどうしても残ってしまいます。わたしはせめてそのおり目とは逆方向に折って、少しでも箱がヘコんでいる感じを小さくします。
箱のヘコみの治り具合を見て、新品として出品するか、中古として出品するかを検討します。殆どの場合、完璧に補修することはできません。
箱の補修が出来るのは自分で納品をしている人の強みでしょう。
奇策・妙案!いっそ箱をなかったことにする
これはわたしが実際によくやってきた奇策・妙案であり、かなりおすすめです。
ガジェット系のパーツでよくやってきたことで、純正品以外の商品ページに出品するのであれば、いっそのこと箱はなかったことにしてしまいます。
あなたが購入者の立場になってみてください。あなたがスマホケースを買ったとします。中身は無事ではあるものの、ベコベコに箱が潰れた商品が自宅に届いたらショックですよね。
わたしはMyUSからつぶれた商品を送りつけられたら

というリスペクトに近い感謝の気持ちを抱きますが、どうやら日本人は、

と、つぶれた箱が届いた瞬間ブチギレする人が多いのが事実です。
しかし、いつものAmazonのダンボールの中に、簡易的な包装をされたスマホケースが届いたとしても別にショックではないと思います。
むしろ、

なんて思うかもしれません。いや、そもそも箱がある商品なのか、ない商品なのか、気にもとめないでしょう。
そう、この商品はAmazonのダンボールそのものが商品のパッケージなのだ、と思わせるのです。
無茶してベコベコに箱がヘコんだ商品を送ったばかりに悪い評価をつけられたり、中古商品だと難癖つけられてアカウントスペシャリストに目をつけられたりするリスクを負うぐらいなら、いっそ箱なんて捨てて納品してしまいます。
箱を補修して良いかどうかの線引
自分がこの商品を買って、このコンディションだったらどう思うか?
よく言われるのが自分が商品を受け取ったときにどう思うか、というものです。
…が、しかし!このブログに来ている方はそんな回答を求めているんじゃないんですよね。そう、ずばりあなたは明確な答えが知りたいのです。
『どうすればいいのでしょうか?→自分で考えろ』、では面白くありません。
一応、あなた自身が考える余地だけは用意しておきました。なので、次はわたしなりの具体例を使って説明します。
フィギュア系の箱は補修しても新品としての出品はしない
フィギュア系は箱も商品の一部であるとわたしは考えています。人によっては箱に入れたまま飾っておく人も多いですからね。
フィギュアというかおもちゃ系は人へのプレゼントだったり自分へのご褒美だったりします。人を喜ばせるための商品ですので、箱がヘコんでいるとお客さんのワクワクした感情が手のひら返したように怒り・憎しみになってしまいます。
そういった負の感情が、セラーにぶつけられてしまうのです。わずかな利益を狙って中古販売したくない気持ちが働いてしまったばかりに、悪い評価がついて売上ダウンという、さらに悪い結果になってしまいます。
実用的な商品は箱が潰れていても補修すればOK
フィギュア系とは違って、実用的な商品は中身が無事なら全然OKだとわたしは考えます。それこそ、箱はただの箱でしかないためです。箱よりも安く買えることを重視します。
実用的な商品とは、具体的には工具とか家電の交換パーツなんかがあります。日本で純正品を買うと高いので、少しでも安く買いたいと並行輸入品に流れてきます。
並行輸入品に対して理解していないお客さんもたくさんいますが、そもそも安く買いたいという目的があるので、箱のコンディションについては気にしていないお客さんが多いです。
実際に、わたしは箱がつぶれた実用品を販売しても、クレームを受けたことはありませんでした。ただし、それでも精一杯箱の補修はしていました。
お客さんが何を求めているかを考える
わたしは、『自分が商品を受け取ったらどう思うか』のではなく、『お客さんが何を求めているか』を考えるようにしています。
おもちゃ系だったらプレゼントしたい、実用品であれば安く買いたい、前者と後者で全く属性が違いますよね。要は適材適所です。
ビジネスはお客さんを満足させるためのものです。わたしは常に自分視点ではなく、お客さん・ユーザー視点で物事を考えるようにしています。
お客さんのニーズ・ウォンツを理解する、これはどんなビジネスにおいても重要な要素です。それを理解すれば自ずと答えが浮き上がってきます。
ほとんど無意味な行為
初心者に多いかもしれませんが、MyUSやAmazonに補償を求めたりする行為はたいていの場合ムダです。
MyUSに補償を要求する
MyUSに補償を求めると、「それは本当にうちがやったことなのかい?」という感じで返されてきます。
まぁたしかに、必ずしもMyUSの仕業であるとは言えないんですよね。Amazonから出荷される前からあったかもしれないし、税関を通る際についたものかもしれないです。
こればっかりは日本に住んでいる人間にはどうにも知るすべがありません。「商品に口なし」とはよく言ったものです。
事実を証明できないのでMyUSに補償を求めることはほぼ不可能です。
MyUSは、

とも聞いてきますが、わたしは基本的につけていません。

で終わりです。
Amazonに補償を要求する
Amazonに言っても無駄です。Amazonの言い分としては、

というものです。
一般的な消費者ではなく、事業者なので仕方がないことなのですが、立場弱いですね。
これはAmazonの規約にも書かれていることです。
でも偽物だった!と伝えると返金してくれることが多かったです。だからといって、壊れていたからウソついて偽物だった!と言うのはやめましょう。
まとめ
- とりあえず箱は補修する
- ダメそうなら中古販売へ
- 純正品でなければ、いっそ箱はなかっことにしてしまう
- 補償を要求するのは時間の無駄
Amazonで商品を販売する上で、コンディションを間違えるとアカウントスペシャリストが動く大事になりかねません。
利益がほしいあまりに無茶な出品をしないように注意しましょう。
ちなみに、わたしは無駄なことが多いけど補償を求めることはよくやります。うまくいけばラッキー程度で。
時間の無駄かもしれませんが、場合によっては数千円程度は戻ってくるわけですからね。