価格差があって売れている商品を販売すれば儲かる。これは間違いではないのですが、これだけでは限界があります。
さらに先に進むために大切なことは、いかに儲からない商品を儲かる商品にさせていくということです。
ASIN一致の商品で価格差もありライバルもそこそこ、こういった商品は儲かる商品だとひと目で判断することができます。
ですが、実際に仕入れて出品してみるとライバルが爆発的に増えていて、最終的に赤字だったりすることが本当によくあります。
逆に、価格差がなくてあまり売れていない商品だと、人は『これは儲からない商品だなぁ』と判断してブラウザをそっと閉じます。
実はこういった商品こそ儲けるチャンス、おいしい商品だったりするのです。
儲からない商品を儲かる商品にする方法
では、具体的にどうやったら儲からない商品が儲かる商品に変わるのでしょうか。
1.カート価格は決まっているけどFBAセラーがいない商品
わたしがやってきた王道の技です。
お客さんの多くはカートボックスを取得しているセラーから商品を購入します。カートボックスはFBAセラーだと優先的に取得することができます。
たとえば、無在庫セラーが4,000円で販売していてカートボックスを取得していたとしましょう。しかし4,000円で販売したのでは利益が少ない商品です。
4,500円だったらいい感じの利益になるんだけどな~っていう商品であれば、FBAセラーが他にいないようなら仕入れて4,500円で出品してしまいます。
すると、今まで4,000円でカートボックスを取得していたはずの商品価格が、4,500円に値上がり、自分がカートボックスを取得することができます。
価格だけ見て利益が出る出ないを判断してしまう人が多く、儲からない商品を取りこぼしていきます。
こういった取りこぼしてしまうような商品がとっても狙い目なんです。なので、わたしはブログで常々取りこぼしのないようにしましょう、と書いているのです。
2.ライバルがもう少ししたらいなくなりそうな商品
今は儲からない商品でも、もう少しだけ待てば価格が適正価格に戻りそうだなぁなんて商品は狙い目です。
でも、価格が戻りそう、なんていう判断ってどうやってやればいいのだろう?これがわからない人は結構多いです。
たとえば、下記のような価格の並びはまだまだ価格が戻りません。
- セラーA…5,000円 在庫数30以上
- セラーB…5,000円 在庫数30以上
- セラーC…5,100円 在庫数30以上
しかし、下記のような価格の並びだと価格が適正価格に戻る気配があります。
- セラーA…5,000円 在庫1個
- セラーB…5,100円 在庫1個
- セラーC…5,500円 在庫1個
いかがでしょう、比較してみるとわかりやすいかと思いますが、前者のケースは5,000円の価格があと60個売れるまでは続くことが予想されます。むしろセラーAとBが競ってさらに価格が下がるかもしれません。
後者のケースはあと2個売れれば価格が5,500円になる可能性が高いです。しかもセラーCはセラーBよりちょっと高めに価格を設定しています。
このセラーは適正価格がわかっているセラーであるため、セラーCの販売価格に合わせるつもりで仕入れ、出品をすると良いです。
こういったことはツールの使用だけでは見抜くことができません。だからこそ狙い目であり、取りこぼしのないようにしたい商品です。
3.在庫残り1個の状態をキープして煽る
以前記事にも書きましたが、在庫が残り1個の状況は売れやすい状況にあります。これは商品に希少性という価値が付与されるためです。
Amazonのシステムが『残り一個、注文はお早めに』と煽ってくれるので、さらにお客さんの背中を押してくれます。
ただし、これが使えるのはライバルが不在か少ないときに限定されます。
4.超強力なライバルがいなくなったスキに売り抜ける
これはDVDを扱う上での戦略です。
欧米輸入でDVDを扱うと、ほぼ間違いなくフルフィルメントエクスプレスという超強力なセラーと戦うことになります。
フルフィルメントエクスプレスは欧米DVDの卸ですかね。
フルフィルメントエクスプレスの価格に追従すると、どんどん価格を下げて価格崩壊を起こしてきます。
価格が崩壊すると、フルフィルメントエクスプレスはちょっと高値に設定して待ちの戦略に入る、この繰り返しです。
フルフィルメントエクスプレスには勝てない、最初からそう思っておいたほうが良いでしょう。ですので、DVDでは必ず高値で待つ戦略にします。
フルフィルメントエクスプレスがいなくなったところで売り抜ける!
DVDは儲からないと思っている人も多く、待ちの戦略が必要で回転はよくないですが、人が参入したがらないジャンルだからこそ儲かる商品が眠っています。
詳しくは下記の記事に戦略を書いています。
5.あきらかに価格崩壊した商品を買い占める
価格崩壊してしまった商品が儲からないのは言うまでもありません。
ですが、適正価格からあきらかに大きく崩壊してしまった商品というのはお客さんから見れば超お買い得商品なわけです。
価格崩壊したライバルの商品をすべて買い占めて出品してしまえば、自分で価格も決められるしライバルもいないし儲かる商品に早変わりです。
ライバルの商品を買い占める行為を嫌う人がいますが、買い占められたくなければ価格設定をしっかりしていれば良い話なだけで、わたしはこういった行為は悪いことではないと思っています。
この行為が悪いことだとすれば、アメリカAmazonで安売りされた商品を買い占める行為は悪くないのかと問いたいです。
注意!
いわゆる刈り取りという手法です。最近、Amazon規約変更により日本Amazonから購入したものを出品するのは規約違反となりました。
わたしは立場上、推奨することはできませんが、好んでそういったリスクを取っていく戦略もあります。
ぶっちゃけ輸入ビジネスでは規約違反をしている人のほうが多いと思います。いまさら規約が~と気にするのもおかしな話です。
6.まとめ買いすると安くなる商品を仕入れてバラ売りする
日本AmazonとアメリカAmazonで価格差を調べているとき、商品単体では価格差がたいしてないということはよくあることです。
しかしこのとき、まとめ売りはされていないだろうか?ということに注意して調べてみると、たまにまとめ売りしていることがあります。
たとえば、商品単体だと5ドルだけども、5個セットで20ドルだったり。こういったこともASIN一致の商品ばかり探していると見つけられないものです。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ手間を加えるだけで簡単に儲かる商品に変わってしまうものなんです。
ASIN不一致のリサーチにはぜひ当ブログのリサーチツール、『AsinStocker』をご利用ください。
まとめ
まとめると下記の通りです。
- 儲からないと思われる商品の中に本当に儲かる商品がある
- みんなが取りこぼす商品こそよく調べる必要がある
- ほんの一手間加えるだけで儲かる商品になったりする
儲からない!と思われる商品を儲かる商品に変えていけると、それは長い期間稼ぎ続けてくれる優秀な商品となってくれます。
逆に言うと、ASINが一致していて価格差もあってよく売れている、そんな商品こそ儲からない商品だったりします。わたしは積極的にASIN一致を避けて仕入れをしていたほどです。
リサーチ作業にもう一手間。ぜひ試してみてください。