輸入ビジネスはリサーチが命、といっても、初心者にとってはリサーチというものがそもそもよくわかっていません。
輸入ビジネスにおけるリサーチとは、アメリカAmazonと日本Amazon、それぞれで売られている同じ商品の価格差を調べ、価格差があれば売れ行きやライバルをチェックし、すべての条件を満たせば仕入れて販売します。
しかし、Amazonでは数千万という商品を扱っているため、商品のすべてをリサーチするというのは実質不可能です。そのため、効率よくリサーチをしていく必要があります。
今回は代表的なリサーチ方法についてご紹介します。リサーチの優先順で説明します。
1.一般的で効率が良い、セラーリサーチ
評価100程度の輸入ビジネスセラーが扱っている商品をリサーチする
輸入ビジネスセラーがもっとも実践しているリサーチ方法はこのセラーリサーチです。初心者はまずこのセラーリサーチだけは絶対覚えておきましょう。
セラーリサーチのやり方は、評価100程度の輸入ビジネスセラーを見つけて、そのセラーが扱っている商品を片っ端からチェックしていくことです。
評価100程度の輸入ビジネスセラーは初心者の域を脱した優秀なセラーである確率が高いです。徹底的にマネをしていけば同じステージにまでかけあがることはそう難しくないはずです。
評価が多すぎるセラーは独自の仕入先といったルートを持っていますので、参考にならないことがあります。
評価が少なくてもセラーリサーチのターゲットにならないよう評価を抑えていたり、アカウント閉鎖を経験して1から作り直しているベテランセラーも混じっている可能性があるためです。
リサーチのターゲットにするのは、輸入ビジネスをやるなら輸入ビジネスセラーです。輸入ビジネスセラーかどうかは並行輸入品を扱っているかどうかということになります。
セラーの商品一覧ページを眺めてみて、並行輸入品ばかり扱っているのであれば輸入ビジネスセラーであると言えるでしょう。
しかし、輸入ビジネスセラーであっても、国内せどりを同時に行っているセラーもいたり、セラーリサーチ対策として国内品を商品登録だけしているセラーもいたりするため注意が必要です。
セラーの中には堂々と違反・違法な販売をしている人が多数います。他のセラーが扱っているからこの商品は大丈夫なんだろう、という気持ちで家電なんかを扱ったりしてしまうと、あとで問題になりかねません。
ライバルが少なく儲かる商品が多いため、好んでそういったリスクを取っている人もいるとは思いますが、わたしは立場上それをおすすめすることはできません。
セラーが扱っている商品は利益が出る可能性が高い
なぜセラーリサーチをするのかというと、それが効率の良い方法だからです。
Amazonの商品を総当り的にリサーチしていると死ぬまでにすべてを見きれるかどうかというぐらいの時間がかかります。
セラーが扱っている商品は、すでにそのセラーがリサーチをして儲かると判断して仕入れた結果であるため、利益が出る可能性が高いです。
だからといってすべての商品が儲かる商品であるとは限りません。日本Amazonでの販売価格とアメリカAmazonでの販売価格は常に変動しています。
アメリカAmazonで10ドルで買えたものが、3日後には15ドルにまで値上がりしてしまうということはよくあることです。日本Amazonの販売価格も同じことが言えて、3,000円で販売していたものが3日後には2,000円にまで価格が下がってしまうこともあります。
つまり、10ドルで買えて3,000円で売れれば利益が出せたのに、3日後には15ドルじゃないと買えなくなっていて2,000円でしか販売できない。こうやって儲からない商品になってしまうのです。
ツールの力を使って極限まで効率を高めて稼ぐのが当ブログのスタンスです。リサーチに役立つツールを提供していますので、ぜひお試しください。
あなたがチェックしたセラーは他のセラーもチェックしている
セラーリサーチは効率の良いリサーチ方法ではありますが、大きな問題を抱えています。それは、あなたがチェックしているセラーは他のセラーもチェックしているということです。
あなたがチェックしたセラーに対して他にチェックしているセラーが10人いるとしましょう。チェックしたセラーの商品で儲かる商品が見つかり、仕入れて出品にまでいたります。
しかし、大人気で優秀なセラーのマネをしていると、ライバルも爆発的に増えることがあります。あなたと同じように儲かる商品を見つけた人が同じタイミングでたくさんいるからこのような現象が起こります。
さらに、あなたがチェックしたセラー自身も別のセラーをリサーチした結果である可能性が非常に高いです。わたしはこの関係性を、親セラー、子セラー、孫セラー、ひ孫セラー…と呼んでいます。
孫セラー、ひ孫セラーをリサーチしているといつまで経ってもなかなか稼げません。
リサーチしてから納品にいたるまでには2週間程度のタイムラグがあると考えたほうが良いです。この2週間の間に爆発的にライバルが増え、自分が出品するころにはすでに大赤字なんてこともよく起こります。
セラーリサーチは手探りで優秀なセラーを見つけるしかありません。問題はあるけれども、現時点ではこれが効率の良いリサーチ方法です。
2.おいしい商品が眠っている、関連リサーチ
セラーリサーチの一歩先を行くリサーチ
セラーリサーチの問題については上述したとおりです。この問題を回避するには、もう一手間かけることで大幅に改善されることがあります。
関連リサーチとは、Amazonの商品ページの商品説明の下に出てくる商品たちです。一度は見たことがないでしょうか?『よく一緒に購入されている商品』というやつ。
と思うかもしれませんが、この一手間をやらない人は結構います。
リサーチという作業は莫大な時間がかかるのですが、その問題を解決するためにツールを利用する人が多いです。ツールにはセラーが扱っている商品のすべてを抜き出したり、儲かる商品のみを抽出したりするものが多いです。
しかし、ツールでは関連商品をリサーチする機能を持ったものは少ないように思います。ツールで探せない商品こそ儲かる商品である可能性が高いです。
機械的にしかリサーチできないツールは儲からないツールに認定してよいとわたしは考えています。
うちのブログで公開しているツールを使え!とは言いませんが、ツールが儲かる商品を見つけるツールなのか、作業効率を改善するツールなのかをよく考えてほしいのです。そして長期的に稼げるのは後者です。
よく一緒に購入されている商品、型違い、色違いの『類似品』をチェックする
具体的に関連リサーチとは、よく一緒に購入されている商品や型違い、色違いをリサーチしていくことです。
一緒に購入されている商品、というぐらいですから、実際に購入されている商品なのでしょう。輸入ビジネスでは最低限売れている商品であることが必須条件です。
購入されている商品というぐらいですので、すでに1つ条件をクリアしている可能性が高いです。
色違いや型違いの商品も儲かる商品である可能性が高いです。たとえばiPhoneケースでいうと、黒い色が好きな人もいれば、白い色が好きな人もいますよね。iPhone7を使っている人もいれば、iPhone6を使っている人もまだまだたくさんいます。
人の好みにわずかな差はありますが、根本的な需要はほぼ同じといって良いでしょう。
3.特定のジャンル、メーカーに集中したいときにはキーワードリサーチ
総当りでリサーチすると儲からない商品がたくさん見つかる…
Amazonの商品ページを総当り的にリサーチしていると、儲からない商品ばかり見つかります。可能であれば本当はすべての商品ページを確認するのが良いのですが、数千万の商品がありますので実質不可能です。
たとえば、輸入ビジネスセラーは並行輸入品を扱うため、キーワードで「並行輸入」で検索したとしましょう。検索結果は800万件となりました。
あなたはこの800万件をリサーチすることはできますか?わたしはプログラムを作るのが得意ですが、プログラムの力を持ってしても800万件のデータを取得するのに最低でも300時間ほどかかります。しかも一生懸命リサーチしたとしても儲かる商品は10%に満たないでしょう。
キーワードリサーチというものは、総当たり的にリサーチするためのものではありません。
得意なジャンルやメーカーに注目してチェックする
キーワードリサーチでターゲットにしていくものは、得意なジャンルやメーカーです。
たとえば、何度か仕入~販売を繰り返し、特定のジャンルで儲けることができた、または特定のメーカーで儲けることができた、という実績を得たとします。
儲けることができたジャンルやメーカーは他にも儲かる商品が見つかる可能性が高いです。わたしも好きなジャンルやメーカーは一通りチェックするようにしています。
が、しかし、やはりキーワードリサーチは儲かる商品が見つかる可能性が低いですね。3,000件リサーチして1件も儲かる商品がなかったということがありました。
セラーリサーチ、関連リサーチ、キーワードリサーチ、3つのリサーチ方法について説明しましたが、キーワードリサーチは優先度低でやっていくことをおすすめします。
まとめ
まとめると下記です。
- 基本はセラーリサーチ
- セラーが扱っている商品の詳細ページを開き、関連商品もリサーチする
- 儲かった商品のジャンルやメーカーからキーワードを使ってリサーチ
いろいろとリサーチ方法について書いてみましたが、この中でもっとも儲かる商品を見つけにくいのはキーワードリサーチでしょう。わたしの経験上、何千件とリサーチしてみて1件も見つけられなかったというのはちょっとしたトラウマです。
Amazonは基本的に1商品につき1ページしかないというスタンスなのですが、実際には1商品につき5個ぐらいの商品ページがあったりします。
儲かる商品があったとしても、アタリを引くのは1/5の確率、みたいなものです。
セラーリサーチ、セラーリサーチからの関連リサーチ、手堅いメーカーやジャンルはキーワードリサーチ、という感じで効率よくリサーチしていきましょう。