輸入ビジネスの上級者はよく『ツールを使うと稼げない。初心者のうちは手作業でリサーチしたほうが良い』と言います。
一方、ツールを作れる力を持った人たちは『ツールで自動化して稼ぐ!』的なことを言います。
いったいどっちが正しいのか?ツールを使ったほうがいいのか、それとも使わないほうがいいのか、迷ってしまいますよね。
上級者はコンサルもかねていますので、ノウハウやマインドを重視します。ツールで稼ぐ人は、ツール自体を販売したりしますのでツールを使えば稼げますと言わざるを得ないです。
だからこそ言いたい。どっちかに偏った意見ではなく、中立的な意見を。
ツールを使うと稼げないと言われる理由
結論から書きますと、ツールを使うと稼げないわけではありません。むしろ本気で稼ぐならツールの力は必須です。
でもツールだけでは稼げません。ノウハウも大切です。バランスよくいきましょう。
ツールで稼げない理由は、使うツールがクソツールだったり、楽したいという怠惰の気持ちが大きいです。
ツールを使うとリサーチスキルが上がらない
輸入ビジネス上級者の方が一番言うのがこの『リサーチスキルが上がらない』というものです。
輸入ビジネスにおけるリサーチ作業は、Amazonの商品ページを1つ1つチェックしていくものです。
リサーチは単調な作業で、とても時間のかかる作業です。
しかし、こういった手間をかけることで、商品の情報が頭のなかに入ってきて、自分の中に『相場観』のようなものが出来上がっていきます。
この相場観がリサーチスキルの根っこのひとつであるとわたしは考えています。
一般的なリサーチツールを使った場合、商品を見る、というより、利益率の高いものだけ見る、というようなリサーチになりがちのため、リサーチスキルが育ちにくいのは間違いないです。
ちなみに、AsinStockerは商品をひとつひとつ目で見て、ASINをストックしていくという仕組みです。『商品を見る』ということが大切であると判断したため、ここは手動にさせています。
ツール利用者同士が同じリサーチ結果にしかならない
ざっくりと、一般的に販売されているリサーチツールの半分近くは儲からないツールだとわたしは思っています。
儲からないツールとは、ツール開発者がリサーチした結果をデータベースに登録し、それをツール利用者みんなで仲良くシェアするというもの。
ツール利用者のみんなが同じリサーチ結果になりますので、同じ仕入れとなり、仲良く価格崩壊を楽しみます。
輸入ビジネスの上級者の方々も、こういったリサーチツールを使って実際に『ツールを使って稼げなかった』ということを経験してきているのではないでしょうか。
ASIN一致しかリサーチできない
一般的なリサーチツールというものはASIN一致しかリサーチできません。
ASIN不一致もリサーチできる、というのは物理的に不可能なのです。
たとえば、とある日本ASINに対して、アメリカASINで同じ物がなかったとします。アメリカAmazonで同じ商品を探してみたとしましょう。
すると、該当する商品・ASINが複数表示されます。
このとき、プログラムにはどの商品を日本ASINと関連付ければいいのかがわからないんです。
ゆえに、リサーチツールはASIN一致しかリサーチできない。ですが、ASIN一致のものについてはホントに超高速でリサーチすることが可能です。
そんな超高速でリサーチされまくっているASIN一致の商品たち。ライバルたちとリサーチ結果・仕入れが競合しないわけがありません。
仕入れを避けられてしまうASIN一致の商品たち。そんな商品ばかり仕入れたとして、それでは思うように利益率が上がらないでしょう。
怠惰の罪!楽して稼ぎたいという邪悪な心
ツールを使いたいと考える人の何割かは、きっと
と考えているのではないでしょうか?
楽して稼ぎたい…まぁそれはみんなの願いです。
楽をするためにはどうするか?単調で莫大な時間のかかるリサーチ作業の自動化、ですよね。
そんな願いをかなえるために産まれたのがリサーチツールです。
つまり、リサーチツールとは稼ぐためのツールではなく、楽するためのツールだったりするんです。ツール開発者はニーズに応えているだけです。
稼ぐツールではなく、ユーザを喜ばせるツールなんです。しかし、あなたのウォンツは『稼ぎたい』のはずなんですよね。
ソフトウェア開発者は儲かるツールを作るのが目的ではない。売れるツール、要望を叶えるツールを作るのが仕事なんです。
ツールで稼ぐためには?
ツールは楽して儲かる商品を見つけるものではなく、作業効率を上げる補助的なもの
ツールで稼ぐためには、まずあなたのなかにある既成概念をぶっこわしましょう。
ツールは儲かる商品を楽に簡単にすばやく見つけてくれる、と思われている方も多いのですが、これは大きな間違いです。まずこの考えを捨てましょう。
じゃあツールっていったいなんなの?というと、ツールは作業効率を上げるための補助です。
補助であり、それがメインで稼ぐためのものではありません。ツールが稼いでくれるのではなく、あなたがツールを使って稼ぐのです。
当ブログで公開しているツールは、ツールが一人で勝手に稼いでくれるものではありません。他のツールと比べれば設定は簡単だけどリサーチの手間は多く感じると思います。
ですが、これはわたしが実際に輸入ビジネスを通して、わたしが自分のために、本気でお金を稼ぐために設計したツールです。
ぶっちゃけ、わたしのツールはどこにも公開しないつもりでいました。ですが、今は輸入ビジネスをお休みなのか引退なのか、どっちかわからないけどそんな状態なので公開しているというわけです。
儲かる商品を見つけてくれるわけではないけれども、商品データの取得やASINの管理など、手作業でやっていると果てしなく時間がかかってしまうところをツールが肩代わりしてくれます。
AsinStockerはそういうツールです。
ツールでできないことをツールでやる
ツールを作れる人はよく、
的な発言をします。
完全自動化だのなんだの言われていますが、その事実はわかりません。隣の芝生は青く見えるものですが、気にしないようにしましょう。
だからこそ、ツールでできないことをツールでやります。
一見矛盾していて元も子もないような話ですが、AsinStockerはここを意識しています。
具体的にどういうことかというと、一般的なリサーチツールがやっていることは下記です。
- ひたすらASINを収集する
- 収集したASINから、日本・アメリカAmazonで一致した商品データを取得する
- 利益率の高いものを瞬時に表示
つまり、機械的にASINを集めたり、ASIN一致だけリサーチしたりする。そういうことをしないようにすれば良いという話です。
だからこそ、AsinStockerはASIN集めを手動にさせたり、ASIN不一致をリサーチしやすい仕組みにしています。
ASINを機械的に収集して、全く売れていないようなゴミASINを大量に見せられても除去するのに逆に時間がかかりますからね。
さらに言うと、リサーチツールは日本・アメリカAmazonをターゲットにしています。Amazon以外からの仕入れも検討してみましょう。たとえばeBayとか。
AsinStockerはAmazon以外のネットショップでも商品を検索しやすいように、商品名から日本語を除去した検索用の文字列も出力するようにしています。research_tableでは、その検索用文字列を使ってeBayへのハイパーリンクも例として作っています。
ですが、すべての商品に対して他のネットショップもすべて見て回るのは大変です。
そこで、ライバルが避けてしまうような利益率の低い商品をターゲットにしていきます。
利益率・ROIにして20%あたりが最低ラインではないでしょうか。これ以下はライバルたちも見向きもしないでしょう。
たとえば、リサーチツールの結果でROI10%の商品があったとします。この結果はあくまでも日本・アメリカAmazonの商品データを比較した結果です。
わたしはここで、他のショップで安く売られてはいないだろうか?他のショップで買えばROI20%超えないだろうか?と考えたりします。まぁeBayとかウォルマートとか、大手ネットショップモールしか見ませんが。
ツールが『この商品は儲かりませんよ』と表示してくれる商品の中から、儲かる商品を発掘するということがかなり大事です。
まとめ
- ツールを使うと儲からないと言われるのはリサーチスキルが育たないため
- ツールを使うからリサーチスキルが育たないのではなく、クソツールを使っているのが問題
- 簡単に楽してすぐに儲かる商品が見つかるツールがクソツール
- ツールは補助。作業効率を上げるための道具である。これがツールの正しい定義。
- ツールだけでは稼げない、ということを、ツール開発者が声を大にして伝えたい。
ツールを稼げないなんていうことをたびたび言われますが、わたしは実際にツールを使って稼いできたし、ツールがなければ時間の壁にぶつかって100%稼ぐことはできなかったでしょう。
ツールが悪であるとよく誤解されていますが、正しい理解がない状態でツールの利用をあきらめてしまうのはもったいないです。どれもこれも一般的に販売されているクソツールのせいです…。
ツールを使わなければいずれ時間の壁にぶつかるでしょう。一方、ツールを使っている人は、手動で作業している人の何百倍の速度でリサーチを終わらせます。そんな相手に生身の人間が勝てるでしょうか?
当ブログで公開しているツールについても正しく理解しておいてもらいたいのですが、わたしが作るツールは儲かる商品を楽して簡単に見つけてくれるツールではありません。
あくまでも商品データの取得や利益計算といった、手作業だとはてしなく時間がかかる作業を肩代わりしてくれる補助ツールです。
『お前のツール全然儲かる商品見つけてくれないじゃん!』と思われるとざんねんで仕方ないですね。そういうツールではありませんので。