最近はMWS API関連に対応に時間を取られております。
それと並行して、その他のAPIでAmazon関連データを取得できるものはないかと模索しています。
当ブログで公開するツールのkeepa API対応状況について
その1つとして、keepa APIも視野に入れています。(とりあえず入れているだけ。 → 2020.07.05 モノレート終了に伴い、keepa APIを使ってASINをもとにランキング変動数を一括取得できるツールを開発・更新しました。ツールは条件付き、実質無料で使えます。)
keepaでできること。Chromeプラグインの位置づけ
keepaはChromeプラグインとして有名で、ランキング変動とかをさくっと見ることができる便利なものです。
さらに商品をトラッキングすることもでき、最安値での仕入れにも役立つことでしょう。
このkeepaですが、単純に無料で人様に提供しているわけではなく、プラグインはあくまでも宣伝の材料でしかないです。これはkeepa公式サイトでそのように書かれています。あくまでもお試しである、と。
プラグインはkeepaを使えばこんなことができるよ、という宣伝です。
keepaの有料プランについて。主にAPIの話。
おそらくですが、モノレートもkeepaを使っているのでしょう。その他のツールでもkeepa APIを使っているのは多そうです。
keepa APIは商品だけではなく、セラーをもとにしてデータ取得ができるようですね。現時点の調査ではASINリストまで。在庫状況を取得できるかは未調査。
いろいろ調べてはいるのですが…料金プランがちょっと…。
なんのことだかさっぱり…。
という方がほとんどでしょう。わかりづらい。
keepa API プランによるトークンの位置づけ
keepaにも問い合わせてみたのですが、どうやらこういうことです。
- keepaは『トークン』という単位でやり取りする。
- 料金プランで発行されるトークン数が異なる。
- keepaへのリクエストの種類ごとに消費されるトークン数が異なる。
- トークンの寿命は60分。
- 最安値プラン(月額39€)の場合、1分間に20トークン発行。
- つまり、最大で1時間あたり1,200トークン。
- 1リクエスト1トークン消費ではない。1商品1トークン消費。
あとから気づいたことですが、上記のほかに月額15€のプランがあり、そちらでは1分あたり5トークンでkeepa APIが利用できます。
5トークン/分ということは、
- 1時間で300トークン
- 1日で7,200トークン
- 一か月(30日)で216,000トークン
となります。
keepaのコストに対するトークン消費はえぐい…
月額39€プランの場合、トークンの回復を待ちつつ商品情報を取得しようとすると、1分間に20ASIN、1時間に1,200ASINしか商品情報を取得できないことになります。
MWS APIと比較すると、圧倒的に取得スピードは遅いです。ですが、MWS APIでは取得ができなかったランキング変動数など、魅力的なデータが存在します。
keepaを実際に使ってみた、実用を考えたときの感想
個人的な感想としましては…
ということです。ただし!
月額15€プランで時間かかってもいいから少ないコストでデータ取得したい。
ランキング変動数などは利益が出そうなASINだけをデータ取得するので、遅くても問題ない。
という場合には十分実用範囲内であると考えられます。
モノレート終了に伴いkeepaの月額15€プランを契約した人は多いでしょう。むしろ、ほとんどの輸入ビジネスプレイヤーが契約したのではないかと思います。逆に聞きたい、keepaの有料プランを契約せずに、輸入ビジネスを継続することはできるのか?と。
まとめ
以上のことをまとめると下記です。
- 個人が必要時にAPIを使って問い合わせをするのではダメ。遅すぎ。高速化するとお金かかりすぎ。
- keepaに24時間365日、データを取得しつづけてデータベースを構築する中継役のサーバを作る。(たぶん商品に更新があれば通知を受け取ることもできるはず)
- 個人にはアプリ、Chromeなどのブラウザを使って中継役のサーバに問い合わせをする。
- 中継役のサーバにデータがあればそれを返す。なければkeepaに問い合わせる。
結局、モノレートをリバース・エンジニアリング(機能から仕様を導き出す行為)するような形になってしまいます。
ただ、わたしがモノレート相当を作るとまた別の問題が…当ブログの特典とカニバリゼーション(共食い)を起こしてしまうということ。
作るならもちろんモノレートと同じではなくオリジナリティは発揮させますが。
作ろうかなぁ…どうしようかなぁ…輸入だけではなく輸出や国内転売もターゲットにできるし…。悩みますねぇ…。
→2020.07.05 モノレートが終了したので、ASINをもとにkeepa APIを使ってランキング変動数を一括取得するツール、monoPeakを開発・更新しました。
さらに、Keepa APIをふんだんに使ったAsinKeeperを開発しました。
当ブログではmonoPeakの開発を停止し、Keepa APIを使った『AsinKeeper』を開発しました。条件付きですが、ツール本体は実質無料で使用することもできますので、ぜひ参考にしてみてください。