いつも通りリサーチして仕入して納品して出品して…そんなある日、とあるセラーからクレームが来ました。
「この商品は俺が正規店なんだぞ!早く出品取り下げろ!24時間以内に応じないならAmazonに通報するからな!」
…は?これ、並行輸入品のページなんですけど?正規店なら正規品ページに出品すればいいのでは…?
これは同業者による攻撃です。今回は「正規店脅し攻撃」という同業者潰しのお話です。
実際に正規店脅し攻撃を受けた商品詳細と状況
セラーが少ない商品
わたしが実際に攻撃を受けた商品は、FBAセラーが少ない商品でした。その脅してきたFBAセラーを含めて3人だけ。
おそらく、もう1人のFBAセラーにも脅しをかけていたと思います。セラーが多い商品だと全員に脅しかけるのは大変でしょうし、カウンターを受ける可能性も高まるでしょう。
脅す側にも結構高いリスクがあるのが正規店脅しです。
普段わたしも注意しながら商材を選定しているのですが…。
- よく売れている。
- 価格差もバッチリ。
- でも出品者が常に1人しかいない…。
上記のような状況にある商品は、そのFBAセラーが何かよからぬことをしてFBAセラー(ライバル)を排除している可能性があります。
なので、取り扱いFBAセラーが1人の場合は慎重に1つだけの仕入れにするか、そもそも仕入れないこともあります。
この時はたまたまアタリを引いてしまったようです。
用途不明でニッチな商品
問題となった商品はセラーが少ない商品、セラーが集まりにくい商品でした。用途不明でニッチな商品というのは輸入ビジネスでは儲かる商品です。
どんな商品だったというと、わたしにはただの鉄のかたまりにしか見えない商品でした。いったい誰が買うんだろう?というようなものです。
でもそういう商品ってライバルが増えにくくて儲かる商品だったりするんですよね。こういう同業者潰しにあうと残念で仕方ありません。
強い口調で脅す
最初のほうにも書きましたが、とにかく強い口調で脅されました。「!」マークを多用して警告!警告!と何度も書かれたメッセージが届いたんです。
もうこの時点でまともな販売者じゃないですよね。一般常識のあるビジネスパーソンであれば「!」なんて文章の中では使いません。ビジネスマナー、ビジネスメールの書き方を知らない人なのでしょう。
具体的な時間(数字)を出して煽る
ビジネスについては疎いようですが、人の心を不安にさせるテクニックは持っているようです。
人は具体的な数字を出されるとそこに意識が持って行かれてしまうものです。わたしもよくブログで具体的な数字を出していますが、やはりそういった記事はアクセスが良いです。
それと同じように、
と言われると、24時間以内になんとかしなきゃ!という気持ちになってしまうんですよね。
どうせなら『23時間14分以内に!』とかそれっぽい数字だと、なんだかカウントダウンが始まっているように見えてさらに焦ってしまいそうです。
Amazon本体を盾にする
Amazon本体の名前が出て来るとドキっとしてしまいます。伝家の宝刀「Amazon本体に通報」ですね。
通報といっても、並行輸入品ページに並行輸入品を出品しているわけですからやましいことは何一つありません。わたしが恐ているのは「こいつ偽物販売してるぞ!」といった内容で通報されないかという心配です。
基本的にアメリカAmazonから仕入れしているわけですが、本物かどうかをAmazonに対して証明するのは面倒というか非常に困難です。
なぜなら、アメリカAmazonのセラーだってただの転売セラーかもしれません。自身の流通ルートを公開したくないため、真贋調査に協力してくれないセラーもいます。
なので、輸入ビジネスセラーはAmazonの名前を出されると弱いです。
お互い様ですが、よく弱点を知り尽くした攻撃です。
正規店脅し攻撃のやり方
つまり下記の通りです。
- セラーが少ない商品をターゲットにして
- 強い口調で脅しかける
- 24時間以内に取り下げろと具体的な数字を出しつつ
- 対応しなければAmazonに通報するぞと畳み掛ける
これでライバルが一時的にでも消えてくれればラッキー、といったところなのでしょう。
正規店脅し攻撃に対してわたしが取った行動
モメたくないので撤退
わたしの戦略はたったひとつ。たったひとつのシンプルな戦略です。脅されたら逃げる、これに限ります。
上述しましたが、万が一
なんて通報されると非常に面倒です。というか営業停止は生存に関わる問題です。
そこまでリスクを背負って1商品の利益を取りに行く必要はないという判断です。
結局、声がデカイ者勝ちなのです。
やられたらやり返す…倍返しだ!(戦うと報復される)
ただの脅しなため、実際には通報しないかもしれません。ですが、仕返しをすれば報復してくるセラーというのも中にはいるでしょう。お金の恨みはホントに怖い。
ターゲットとなった商品以外のものに対してAmazonに通報するかもしれません。ターゲット以外の商品に対して中身のすり替えをしたり、購入返品を繰り返したり、様々な嫌がらせをしてくるかもしれません。
そもそも、人を脅すなんていう行為はまともなモラルを持った人間ではないため、何をしてくるかわからないです。
ヤフオク・メルカリで売りさばく
撤退したからといって商品を破棄するわけではありません。ヤフオクやメルカリで売りさばきます。
ニッチな商品というのは処分しにくいのですが、ヤフオク、メルカリでもまぁ売れます。というのも、ヤフオク仕入、Amazon販売をしている人もたくさんいるからです。
よくゼロ円出品などが言われていますが、わたしはAmazonで転売するとほどよく利益が出せるぐらいの金額にしておいたほうが売れ行きが良いと感じています。
1円出品だとワケあり感が出ますが、一生懸命リサーチしてこれは利益出そうだ!と思わせる価格にしておいたほうが、転売屋(同業だけど)が罠にハマってくれるのだと考えています。
脅してくるセラーがいることを知らずに出品するんだろうなぁと思いながら売りさばきます。
まとめ
まとめますと下記の通りです。
- FBAセラーが1人だけの商品は脅される可能性が否定できない
- 戦ってもいいけど、報復されるともっと怖い
- わずかな利益ほしさにアカウントをおびやかすリスクを取るぐらいなら捨てたほうが良い
Amazonで物販やっていると、ホントにこういった嫌がらせが多くてウンザリします。人間はお金のためならなんでもするのでしょうか…怖いですね。
人を脅してくるような人には常識なんて通用しませんので、わたしはモメないよう撤退することをおすすめします。