輸入ビジネスによる赤字

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輸入ビジネスって赤字になるの?損するの?赤字になる4つの理由と対策

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輸入ビジネスは儲かるとかリスクが少ないとは言われますが、それでも赤字になってしまう商品はあります。

これからはじめようと考えている方はできればリスクが少ないほうが良いと考えていて、赤字になることはあるのか?と疑問に思っているでしょう。

すでにはじめている方であれば赤字が出てしまってどうしようと一度は悩んだことがあるはずです。

わたしも輸入ビジネスをやってきて赤字になってしまった商品はありました。それもかなりたくさん。

今回はなぜ赤字になるのか?その割合はどの程度なのか?そして赤字に対する考え方・対策について書かせていただきます。

輸入ビジネスで赤字になるのはなぜ?

1.ライバル増加で供給が需要を上回って価格崩壊

わたしが一番赤字になってしまった理由で多いのは価格崩壊です。

輸入ビジネスはライバルが多いことは間違いありません。ちょっとでも甘いリサーチ・仕入れをすると簡単に価格崩壊する商品をつかんでしまいます。

たとえば、1ヶ月あたりに10個売れている商品があったとして、出品者が1人であればスパっと売れていきます。むしろ1人で10個の在庫を抱えていても問題ないぐらいです。

しかし、出品者が30人にまで増えてしまった場合には確実に価格崩壊が起こります。出品者が1個しか在庫がなかったとすれば、単純計算で3ヶ月かけなければ自分の在庫はさばけません。

みんなそれぐらい待てばいのに、と思うこともありますが、中には資金が少なく毎月資金繰りに悩んでいる人もいます。そういう人は赤字になってもすぐに現金化したいという意思があるので、価格を下げます。

そしてプライスターといった自動価格改定ツールが最低価格に追従して価格崩壊して、赤字でさばくことになります。

2.そもそも商品の価値が低い

これはリサーチがぬるいパターンです。下記の記事でも書いていますが、商品には本当の価値、適正価格というものがあります。

『神の見えざる手』というやつです。商品価格は誰かが決めるものではなく、まるで見えない力が働いて価格が決まります。

これを見抜くにはしっかりモノレートのグラフを確認しなければなりません。単純に価格差があるから、よく売れているから、という理由で今見えている情報だけで仕入れをすると赤字リスクが高まります。

面倒ですがしっかり過去の記録まで確認しましょう。

3.輸送によるダメージで中古出品して赤字

アメリカからの輸入だと、だいたいの人が転送会社にMyUSを使っていると思いますが、とにかく仕事が雑です。

仕入れ時点では利益率がXX%で利益がXXX円で~、と想定していても、いざ荷物が届いてみるとぐっちゃぐちゃ…。

確実に輸送という行為だけで赤字になる商品があります。中古出品は新品出品よりはいくらか価格を下げなければ売れません。

何度MyUSにもっと丁寧に扱ってくれよと是正をうながしても改善することはなく、これはもう避けようがないことです。

4.利益計算が間違っている

そんな馬鹿なことするやついないだろ~(笑)

と思われるかもしれませんが、かなりいると思います。もしかすると利益計算間違えるバカなんていないと思っている人が間違っているかもしれません。

  • 人はかならずどこかで間違いをする。
  • 100%完璧に作業をこなすことは不可能。
  • 人は思っている以上にエクセルを満足に扱えていない。

わたしはコンサルを受けたことがありますが、いただいた利益計算が間違っている…使っていてこれでは正しく利益計算できていないなと感じたことがありました。

その結果、輸入ビジネスを開始してから数ヶ月に渡り利益計算を見直し、大幅に利益を下げたことがあります。それでもプラスになっていたのが利益率の高い輸入ビジネスの特徴ですが。

いったいいつから月利10万円を達成していると錯覚していた?

という状況に置かれている人も実は多いでしょう。

当ブログではリサーチ作業のける予想利益の計算ができるエクセル表を公開しています。いろいろな人に使用していただき、指摘も頂いて修正をしていますので、それなりに信頼はできると思いますが…それでもどこかに不備が紛れ込んでいるかもしれません。

常に疑う気持ちを持っておくと良いです。これぐらいがちょうどいいんです。

仕入れた量に対してどの程度赤字になるのか?

輸入ビジネスをやる以上は赤字で販売していくことは覚悟しなければなりませんが、一体どれぐらいの割合なのか?それぞれ説明していきます。

価格崩壊による赤字の割合

わたしの感覚ではありますが、価格崩壊で赤字になってしまう商品は全体の10%~20%といったところです。結構なダメージがある赤字からマイナス10円程度の軽い赤字もあります。

ですが、これは想定内といってもいいようなことなのであまり気にする必要はありません。商品ごとに赤字が出ていても、全体で見れば黒字になっているからです。

輸入ビジネスで赤字をゼロにすることはできるか?というとかなりむずかしいと思います。しっかりリサーチをして確信のもとに仕入れをしてもどうしても赤字は出てしまいます。

そもそも新品として売ることができない商品の割合

こちらは輸送ダメージによって新品出品できず中古出品して、ハナから赤字になってしまう商品の割合です。ある程度の価格の下落に耐えられる、余力のある商品が理想です。

わたしの経験では、1回の転送で25%の商品が売り物にならなくなってしまったことがあります1度の転送で30万円分の荷物なのですが、その25%というと7万円ちょっとです。この25%は中古販売すらできず廃棄となりました。

DVDとかディスクごとカッターで破断されてたりしましたので…。どうやらMyUS社員は豪腕の人がいるようです。

ただ、これはMAXでそれぐらいの損失、赤字になるということであって、日々の輸送ダメージによる赤字はそこまで多くはありません。

ダメージを受けて10%が中古出品となりますが、実は中古出品=赤字というわけではありません。利益率の高い商品だと中古販売しても黒字ということがあります。

いくらMyUSの仕事が雑だからといって商品が完全に売れないという状態のものは少なく、輸送ダメージによる赤字はだいたい5%~10%ぐらいと見込んでおけば良いでしょう。

ただ、極稀に完全廃棄になってしまうこともある考慮しておいたほうが良いかもしれません。滅多にないのでどう見積もるかがむずかしいところです。

赤字対策

1.はじめから赤字を見越して利益率の高い商品を狙う

赤字リスクに対してもっとも有効な手段は利益率の高い商品を狙うことです。

ただし、利益率の高い商品は当然ライバルがむらがりますので大量仕入れは禁物です。

利益率が高くても利益そのものが小さいものも避けたほうが良いでしょう。利益が100円程度しかないようなものであれば、100円くらいはすぐにライバルが値下げします。

要は値下げ幅のゆとりがある商品を狙う。

ということです。

…かといって利益が大きいものも注意が必要で、価格を下げられる幅が大きいものほど勢い良く価格が下がっていきます。

大切なのはバランスです。

  • 利益率が高く、利益が小さすぎず大きすぎない。
  • 商品1個あたりの利益率が30%~40%
  • 利益が500円~1,000円くらいがバランス

これぐらいが赤字にならないための対策、狙い目であると考えます。

2.検証(テスト)をする

どんなに優秀な商材を見つけたとしても、最初は1個だけ仕入れをして問題なさそうなら少しずつ仕入れる量を増やしていくということをします。

何事にも『検証(テスト)』というフェーズが必要なんです。

テストなんてしている時間がもったいない!テストしてなければもっと利益出せたのに!

もちろんあります。100%いつかどこかで起こります。

これはわたしなりの考え方ですが、多くの利益を出すことより損をしないことに注力することです。

もしこの時に大量仕入れでたくさんの利益を出せたとしても、それは運が良かっただけかもしれません成功したとしても、それは何を持って成功したと証明できるのでしょうか?

つまりそんなものはただの結果論でしかないのです。

株やFX、ビットコインと同じですね。ある日ニュースで大幅な円安になったのを見て、

…あぁ、あの時買っていれば今頃大金持ちだったのに…

ってやつ。やらないと損だとか、やってないやつは遅れてるだとか、そんな言葉に左右されたり一喜一憂するのは時間の無駄です。

勝負事に運の要素を紛れ込ませてはいけないんです。

わたしの人生は一言で言えば『運がない』…ゆえに、運に絶対に依存しない戦い方をする…というかそれしかできない…。

3.ライバルが増える前に売り抜ける

赤字になってしまう一番の理由はライバル増加による供給過多であるため、ライバルが増加する前に売り抜けるということが非常に重要です。

ライバルが増加する前に売り抜けるには何よりもスピード重視です。アメリカAmazonのプライム会員になる、MyUSの転送周期を週1にする、最低でもこれぐらいのことはしたいですね。

わたしもなかなか成果が出せずに悩んでいたクチですが、MyUSの転送周期を週1にしたことで一気に利益が出せるようになりました。

最初のうちは週1転送なんて夢のまた夢のように感じますが、ツールを使うなどして効率を上げれば誰でも可能です。何かしらの工夫をしなければスピードを上げることは不可能です。

4.価格が戻るのを待つ

価格崩壊が起きていこのまま売ったら赤字になってしまう。そんな商品に対して価格が戻るのを待つというのも手です。

しかし問題もたくさんあって、売りさばくのに時間がかかりますのでその分キャッシュ・フローが悪くなりますし、いつ価格が戻るか予想するのがむずかしいです。

待ちの戦略が通用するのはおもにDVDです。

また、自ら価格崩壊を起こすのもひとつの戦略です。価格崩壊が起こればその分だけ商品の売れ行きもよくなりますので。

余力があれば価格崩壊を起こした商品を自分で買い占めてしまうのもありでしょう。

刈り取りという行為は嫌がられるようですが、そもそもみんなやっていることが転売です。転売って言いかえれば安い商品を買い占めて高く売っている行為ですので、文句を言われる筋合いはない、なので正当な戦略であるとわたしは考えます。

まとめ

  • 供給が需要を上回るので価格崩壊して赤字
  • 適正価格を見抜くことができなくて赤字
  • 輸送によるダメージで販売できなくて赤字
  • 計算間違いで赤字
  • 赤字を見込んだ上でリサーチ・仕入れをする必要がある
  • 全体で黒字になれば問題なし
  • かならずテストをする…成功した理由、失敗した理由をよく考える
  • 失敗と検証は違うということを意識する

初心者からすると赤字が怖いんですよね。上級者の方は全体で黒字になれば問題ないとは言いますが、その実感が持てないので不安になります。

その気持ちは痛いほどわかりますが、これは慣れるしかありません。よほどおかしなことをしない限り資金を大きく減らすようなことはありませんので、検証を含めてガンガン仕入れをしてみてほしいです。

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