会社の給料が下がった、将来が不安だ。そんな悩みから副業を始めてみようという人は多いです。
副業というと転売などがメジャーであり、転売の枠の中にあるのが輸入ビジネスです。
転売について調べた結果、転売は転売でも一番リスクが低そうだ、外を駆け回らなくてもできそうだ、という理由で輸入ビジネスを選ぶ人は多いはずです。
しかし、頭でわかっていても不安はあります。ある程度やっていればそんな不安もきっとなくなるだろう…という漠然とした、または楽観的に考えているところもあるのではないでしょうか?
今回は実際に輸入ビジネスをやってみたけど解決しなかったよ、という不安や悩みについて書いてみます。
輸入ビジネスを始める前に抱えた悩みで解決しなかったものたち
1.アカウント閉鎖リスク
輸入ビジネスをやる上で一番心配になるのがアカウント閉鎖リスクです。
いったいどんなことをしたらアカウント閉鎖されるの?というと、
- Amazon規約違反をする。
- 違法な販売をする。
- 偽物を売ったり、中古品を新品で売ったり。
- 本物を売ってもお客様が偽物と言えば偽物。
- 新品で売ってもお客様が中古と言えば中古。
- どんなに真っ当にやっていても生きるか死ぬかはお客様しだい。
これはどうがんばっても不安は消えませんね!だって自分がどれだけ注意してもお客様のさじ加減ひとつなのですから!
輸入ビジネスをやるってことは常にアカウント閉鎖に怯えながら作業をするということです。
わたしは現在輸入ビジネスは撤退しておりツール開発に注力していますが、セラー時代は毎日Amazon様からの連絡に怯えていました。
スマホがブルっとするたびに顔が青ざめるほどに…。もはや病気です。
ざんねんながら、アカウント閉鎖が怖いと思うような方は輸入ビジネスはおすすめしません。
なんだ、そんな不安がつきまとうのか。じゃあやめよ。
ではなく、試しにやってみるのことをおすすめしたいです。何ごともやる前からあきらめるのはもったいない。やってみたけどダメでした、のほうが気持ちよく諦められますからね。
わたしはやってみた結果、耐え難い不安を抱えていましたが、もしかするとあなたにとってはなんてことのない問題かもしれません。
2.Amazon規約変更
Amazonは本当にころころと規約を変更してきます。今日は販売することができたものが、明日には販売できなくなっていることがあります。
困ったことに販売できなくなる商品というのがどんどん増えていっています。そのような状況から、
このまま締め付けが厳しくなると売れるものがなくなってしまうのではないだろうか…
という不安がおそってきます。
実際にはたくさんのセラーが新規商品の登録をしている、開拓していっているためそこまで問題ではないと思います。Amazon様だってできれば多くの商品を取り扱いたいわけですし。
ですが、ようやく自分が見つけた儲かると思った商品、実は販売できませんでした、となるとショックです。そして、安定して販売できていたのに突然扱えなくなるとか…。
戦略の幅も狭くなりますからね。より厳しい戦いになっていくのではないかと不安になるわけです。
3.悪い評価による売上ダウン
Amazonの販売ではセラーの評価命です。評価が悪いとAmazonアルゴリズムに捕捉され自分の商品がほとんど売れなくなってしまいます。
わたしは1年でもっとも売れるとか言われる12月商戦時期に悪い評価が1つだけ入り、2週間ほど売上がほぼゼロになったことがありました。
輸入ビジネスはその名の通り海外から商品を輸入して販売するのですが、海外の商品というのは日本製のものと比べると品質が悪いことが多いです。お客様に利益を与える、よりも、安かろう悪かろう、で稼ぐビジネスです。お客様より利益という数字を優先すべきでしょう。
よって、当然ながら悪い評価がついてしまうのはつきものです。わたし自身も悪い評価つくだろうなぁ~などと考えながら作業をしていました。
で、やっぱり悪い評価がつく。毎日毎日、自分の評価のページを確認するのですが…手が震える。これまた病気です。
4.ライバルの増加
輸入ビジネスは転売の部類の中でもメリットが非常に多いジャンルです。
- 日本と海外の商品の価格差が大きい。
- 輸入という参入障壁がある。
- 土日とか休日に店舗を駆け回らなくていい。パソコン1台で完結する。
- 子供のおもちゃを買い占めて泣かせない。
まぁ海外のAmazonから仕入れをするわけですので、海外の人たちは『ファッキン!ジ●ップ!』とか思っているかもしれません。どちらかというとチャ●ナのほうでしょうか。
ゆえに、ライバルはこれからもどんどん増えていくでしょう。
わたしの見解としましては、ライバルの増加はそこまで気にする必要はないと思っています。かるく上述したように常に商品数が増えている、開拓されていますので。大切なのはいかにライバルと戦わないようにするか、ということです。
それでも!頭でわかっていても不安になるのです。
という具合に。
5.生活の不安
皆様に大変お世話になっているゆえ、あまり自分の儲けを書くのはどうかと思いますが…。わたしは現在、年収にして1,000万近くいただいております。
わたしの本業は手取りにすると20万円程度しかありません。住宅ローンや生活費、嫁の小遣いなどにより会社からの収入は手元に残りません。家族構成も子供2人いて負担は増えるばかり。
最近では生活ができているのは副業があるおかげだ、という状況になってしまいました。本業収入がカスすぎるので!SEっていう職業は残業ゼロになるとホントに食えない職業です。
しかし、平均よりは多めの収入ではあると思いますが、生活への不安は全く消えませんでした。
- 副業収入は不安定である。
- 年収1,000万円は裕福ではない。
- 現代は共働き必須。世帯年収1,000万円は現実的な範囲内。
ここまでに書いてきた通り、副業というか輸入ビジネスはやはり不安定です。変動する要素があまりにも多すぎます。
たとえば、輸入ビジネスで年収1,000万円と大企業で年収600万円なら、わたしは後者を選びます。人生における勝負ってやつは短距離走ではなく長距離走です。
Amazonというプラットフォームがあるおかげで、個人が容易にビジネスを展開することができるようになりました。その反面、プラットフォームのさじ加減ひとつで消し飛ぶ可能性もあるってことです。
これは輸入ビジネスに限った話ではありません。国内の転売も輸出ビジネスも、アフィリエイトも同じです。さらに言うならわたしのツール開発業も同じ。
まとめ
- アカウント閉鎖に怯える
- Amazon様の規約変更に怯える
- お客様の評価に怯える
- ライバル増加の予感
- どれだけ稼いでも生活は不安
輸入ビジネスに限った話ではありませんが、肝っ玉の小さい人はビジネスに向かないと思います。特にわたしの話なんですがね!
スマホを見る手、パソコンで評価を開く手が震えるんですよ。どうもわたしはリスクを取るのが本当にダメっぽいです。
輸入ビジネスをやるならある程度『開き直る』ことが必要です。